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ニュースリリース

色素増感型太陽電池 変換効率20%アップ

2011年5月26日

 国際先端技術総合研究所(東京都港区、小松信明社長、03・5575・3555)は,早稲田大学先進理工学部の逢坂哲彌教授,東京電波との共同研究で, 特殊処理した人工水晶を用いて,色素増感型太陽電池の変換効率を大幅に向上させることに成功した. 変換効率の目安となる短絡電流のアンペア数が10-40%,平均で20%アップすることを確認した. 色素増感型太陽電池の普及に道筋を付ける技術として注目される.
 同研究所は逢坂研究室と共同で特殊処理した人工水晶を用いて,増感色素を使わずに極めて広範囲な波長領域の可視光線に対応する太陽電池を開発. レアメタルを使わない安価な太陽電池の商品化に着手している. この一環として,特殊処理した人工水晶を色素増感型太陽電池に塗布し実験したところ,変換効率が大幅に向上した.
 実験では1cm角のグレッツェル色素増感型太陽電池を簡易作成.その短絡電流を測定したところ,未塗布のの電池は1.6-2.5mAであったのに対し, 人工水晶を塗布した電池は2.3-3.1mAの値を示した.
 安価な人工水晶を使って色素増感型太陽電池の変換効率アップに成功したのは同社が初めてとしている.
 東京電力福島第一原子力発電所の事故で太陽光発電などの再生利用可能エネルギーに関心が高まるなか,現状ではコスト面で普及が困難. そこで,太陽電池分野ではシリコン電池と比べると起動電力は劣るものの,低コスト・低エネルギーで生産できる色素増感型太陽電池が注目されている.
 色素増感型太陽電池は変換効率アップ競争が繰り広げられているものの,ごく小さいセルで10%超の段階といわれる. 今回の特殊処理した人工水晶の塗布技術が結びつけば,塗布のない色素増感型太陽電池の技術進歩と歩調を合わせた変換効率のアップが期待できそうだ.



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